ドコモが公衆無線LANでWEPのサポートを打ち切ることに関する雑感

WEPの脆弱性が広く知られるようになってから久しい。家庭用ルータも昨今の製品は、WPA/WPA2がデフォルトとして用いられている。ところが、公衆無線LANとなると、未だにWEPで運用している場合が多く、セキュリティ上問題があるのは言うまでもない。終わった規格であるWEPによる運用がどうして続けられているかというと、マイグレーション(設備更改)に手間がかかるだとか、利用者への周知やサポートが面倒だとか、概ね運営側の都合といったところだろう。そんな中、ドコモが公衆無線LANサービスのdocomo Wi-FiでWEPのサポートを打ち切るという。

ドコモの公衆無線LANサービス「docomo Wi-Fi」では、お客様により安心安全な通信をご利用いただけるよう、よりセキュリティの高いWPA2方式(SSID「0000docomo」で提供)への対応を進めてまいりました。 上記対応の完了にともない、従来のセキュリティ方式であるWEP方式(SSID「docomo」で提供)を、2013年11月1日(金曜)以降順次終了いたします。

ドコモは前からIEEE802.1xによる認証をサポートしていたり、ここら辺の対応をケチらずにしっかりやってくるね。個人的には、インフラ屋に飛び道具なんてなくて、普段からいかに真摯に取り組むかで、こういうところに現れてくるものかと。

ところで、今回のWEP廃止にあわせて、SSIDを"docomo"から"0000docomo"に変えるという。これは、ソフトバンクの"0001softbank"にぶつけてきたということか……。

注意1 IDパスワードでのログインはSSID「0000docomo」へ接続。IEEE802.1xでログインの場合はSSID「0001docomo」(順次提供予定)へ接続。